僕は小学5年生の夏に東方館に入った。それまでは新生道場で、ぬるい練習をしていたので東方館の厳しい練習についていくので精一杯だった。
やっと普通の練習に慣れ始めた頃、211の試合があることを知った。
正直その時はそんな大きな試合だということも知らなかった。僕の代は4人しかいなかったので、僕も試合に出ることになった。流されるままに練習していたが、明らかに今までとは違う厳しさになっていった。
しかし練習はしんどかったが、同級生の西田、あき、けんぼーと仲良くなっていった。
そして試合前日、人生で初めて0.5ミリの丸坊主にした。正直0.5ミリは、かなり嫌だった。
試合当日、緊張はしていたが、これだけ練習してきたという自信は持っていたと思う。
練習の成果かまぐれかは、わからないが一本勝ちした試合があった。その試合の後に新生道場の先生に凄く褒められたことを覚えている。
相武館戦。いつも相武館に負けていると聞いていて絶対勝つぞ!みんな意気込んでいた。
僕は江口とあたった。しかし全く歯が立たず負けてしまった。そしてチームも負けてしまった。
悔しかった。これだけ練習してきたのに…今までにはない悔しさだった。
そして211の試合が終わってから6年生になり、たくさんの遠征や試合を経験していった。今思うと当時の自分に副将のポジションは厳しかった気もする。
僕にとっては211は、柔道生活の始まりのきっかけになる試合だった。
京都市消防局 大澤昇汰
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