夏休みに入ってすぐ全中予選への出場権を賭けた夏季大会が行われました。
メインは翌週の全国予選ですから肉体的にも精神的にも調整が大変難しい大会でもあります。
団体は準決勝で前回、僅差の勝負でなんとか勝たせてもらった学園にスーパー1年生が入学・・・苦戦は必至でした。結局2-1で敗退、全国予選では藤森、学園連勝しなくてはならなくなりました。女子は下京に1-0の惜敗でした。
個人では、たいせい、れつが残念ながら府下大会に出場できませんでしたが、3年生が努力を積み重ねた通りの柔道を見せてくれて5人全員が決勝に残る快挙でした。
結局優勝はりょーただけでしたが本当によく頑張りました。来週の全中予選が楽しみでした。
女子も2人が2位 2人が3位でした。
1年生大健闘
真央の豪快な大外刈、さとこのはつらつとした動き 豪快に返された智美
飛び跳ねていたしゅーと てっぺーのガップリ組んだ姿勢、富原君に挑んだせいま、
今後に期待の持てる内容でした。
2年生はこの1年間大きな先輩にもガップリ組合わして稽古させて来ましたのでボコボコに投げられ続けた甲斐あって逃げることも無くなり投げられることに慣れてきました。ここから徐々に一人一人組手や大きな相手との戦い方等を意識させることで新人戦ではカッコよくなった2年生が見れると思います。
3年生は出稽古でも怪我等の心配も無くなって来たので今年は大会直前まで出稽古を重ねて来ました。技や組手も上達し見ていても全国予選が楽しみになっていきました。特に丸山中、野の池中、大浜中の皆さんとは何度も合同練習をさせていただくことで子供らも凄いなかよくなりました。こおいうことも柔道を通じて得られる貴重な経験だと思います。
出稽古先でも凄く頑張って稽古してくれるので色んな先生方に褒めて頂くこともありました。
私はつよいですねー。と言われるより がんばりますねー。良い柔道ですねーと言われるとすごく嬉しいです。特に横山尚樹の頑張りは高校の先生方もビックリしておられました。また、出稽古の度に車を出していただき、時には子供らにご馳走までしていただいたりょーた父ありがとうございました。
中でも今年何度も何度もお世話になった国際の長澤先生には本当に感謝いたします。大事な大会の前でも快く引き受けてくださり、子供たちは日本一を本気で目指す高校生の稽古に対する取り組みなど、同じ空気を吸うだけでも凄い刺激を受けていました。多忙の中大会を見に来てくださり、感動しました・・・泣きそうになりました・・・。泣ける言葉を頂きました。子供たちにも試合前試合後、勇気の湧く言葉をいただいたそうです。
文教の下野先生には勝手な時間に伺い、自分らの都合で帰らせていただくというようなわがままも快く聞いて下さって高校生にドンドン稽古をつけて頂きました。
両洋の中西先生にも夕方突然の稽古にもかかわらず快く引き受けて頂きました。一生懸命頑張る高校生を見て功一も燃えたと思います。
毎回のことながら館長には大会前、ありがたい言葉を頂き、こっそり応援にも来ていただきました。試合後は感動であいさつに来てくれた子供らに言葉が詰まりました・・と言っていただきました。
岡本も多忙ながら時間を見つけ会場に足を運んでくれました。相変わらず大声の声援、小学生の頃を思い出し、子供らも勇気がわいたと思います。
学園の山田先生にはライバルである我々のチームに高校生を稽古に来させていただき凄くありがたいことでした。
内藤先生はじめ接骨院の先生方には毎回治療等、励ましていただいたり子供たちがいつもお世話になりありがとうございました。
子供達、特に3年生は夏の全国大会予選に向けてたくさんの先生方や保護者の皆様、先輩、後輩もちろん、高木先生、他色んな人たちの応援、ご協力によって大会当日までの稽古を充実したものにできたと思います。試合は試合を頑張っても遅いのです、試合までの稽古を頑張ってやらなければなりません。ですから試合までの稽古で試合の結果は既に決まっているのです。大会当日は普段通り、稽古通りやるだけです。
子供たちには大人になった時今度は自分が周りの人たちに協力したり励ますことができる人間になってもらいたいと思います。
夏季大会終了後 子供たちには負けたら1週間地獄の練習・・と冗談交じりに伝えてましたが、
功一が団体で負けた悔しさから大会当日、ランニングに出掛けた・・・と、涙が出るような話を聞き、あっそーかこれ以上あれこれ言うより、やらすより、子供たちの自覚を信じて子供たちの勝ちたい気持ちを引き立たせるような稽古をして、全中予選を迎えさせてあげよう。そーすることが勝つことに繋がるのではなく子供たちの成長に繋がるだろうと期待しました。個人でも3年全員決勝まで残って来たのですから、調整も上手くいってると思えました。
個人終了後道場で、気になることが一つだけあった・・俺も試合中しんどいなー。と思うことあった。でもそこでいかに自分を奮い立たすことが出来るかは試合を頑張っても無理や 普段の稽古できつくなった時に自分でいかに頑張ることが出来るかやで。苦しい時しんどい時絶対、顔に出すな、根性や。その根性を今からやる稽古で出してみろ。大会後疲れてるのは分かってる、でもそんな時こそ自分で自分に喝を入れて頑張るんや!!分かったか?後は何が何でも優勝するんだ!!やったら!!と大会当日武者震いするような気持ちになる様に今から頑張ろう!
と話して稽古を始めると全員、必死で声も技も繰り出して特に尚樹は見違えるほど気迫がありました。他の3年も稽古に来てくれた先輩たちや粟田先輩にドンドンぶつかって行ってくれました。全員がクタクタになるほどの良い稽古を見せてくれました。この気持ちを持ってぶつかってくれたら感動的な試合をやってくれるはずだと確信しました。
いよいよ、全国予選が始まりました!!
観客席を見るといつの間にやら、たくさんの保護者、卒業生であふれています。まずこれで私は東方館としての責任を果たせたかな・・と思いました。強い弱い関係なく一生懸命頑張る。わが子もそうでない子も同じように応援する。嬉しい気持ちがこみ上げて来ました。
さあ大会は始まりました!!私は何時も同じです。普段通り、やってきたことを出し切れ!
絶対逃げるな!他に言うことありません。毎日毎日、投げて抑えて絞めて・・強くなるための稽古を繰り返してきました!!作戦なんて、なんにもありません。引き分けて来いなんて言った事もありませんし子供らも分けて来よう・・なんて試合したら怒られるの分かってますし、勝つことしか考えていません。作戦は5-0や全員一本取ってこい!!が作戦です。
初戦、2回戦好調に勝ち上がり、いよいよ藤森戦です!!うちは優勝よりこの藤森に勝つことが最大の目標だったのかもしれません。
忘れもしません・・1年前の滋賀での錬成会で藤森の試合を見た子供らが、うわっ・・強い・・泣 しかも部員数も多く全員が強い!!と思える試合でした。子供たちが弱気になるのも分かるくらいでした。錬成会終了後みんなに聞きました「藤森見たか?どやった?正直言うてみろ」
強いです。やばいです。強いのがいっぱいいます。全員の弱気な声が聞こえました。どー見てもその時はうちに勝ち目はありませんでした。まだまだ人を投げる抑える絞める、まったくカッコよく柔道が出来ていませんでした泣
「確かに今のままでは手も足も出ん、でも、お前ら勝ちたいか??」ハイ!!「普通の稽古ではどーもならんぞ。向こうは元々強くて能力の高い子らがたくさん色んな道場から集まってる。うちは元々強い奴はおらん。努力するしかないぞ!!」ハイ!!「ほなら道場戻って稽古や!!お前ら勝ちたいんやな!!?どんな稽古でもやるんか?」ハイ!!!と言うしかありません笑
それから打倒藤森に向けて猛練習が始まりました。
私も正直このとき勝てる気はしませんでした。
先鋒はるき 見事な背負いで一本
次鋒こういち 抑え込まれ負け
中堅りょう指導勝ち
副将なおき負け
大将りょうた指導勝ち
遂に藤森越えができました!!子供たちも応援席も大喝采でした。私もこみ上げるものがありました。子供らの1年前を考えると本当によく頑張ったと思います。
ずーーっと昔、初めて相武館に勝った時のような感動がありました。
そしていよいよ決勝戦です。
佐藤先生、西山先生率いる学園です。
名将佐藤先生は今年もその指導力で学園を全国レベルに押し上げて来ました。
対する我らは相変わらずのノー作戦、根性で5-0目指せ。これしかありません。
魂で戦う東方館・高野 対 好選手をきちんと育てる佐藤学園 どちらも好チームです。
応援席は何故かいつも隣同士、後から聞きましたが応援では絶対優勝でした。
先鋒はるき 富原君強すぎでした。でも大会前から富原君を投げるための稽古しかしていませんでした。それこそ東方館魂です。
次鋒こういち 先週は完敗・・たった1週間でスーパー1年生竹島君と引き分け。作戦も対策も何にもしてません。ただ気持ちや!!それだけでした!!柔道は心が大切です!!をしょうめいしてくれました!!
中堅りょう 気迫は十分ありましたが名将佐藤先生にきっちり指導を受ける阿部君は投げるのが難しくなっていました。なんとか指導3勝ち
副将なおき もー必死という言葉しか無いほど頑張って攻めて、投げれなくても指導2は取るぞ!!という気持ちが溢れていましたが引き分け 本当によく頑張りましたよ。
大将 りょーた もーここはりょーたに黙って勝負を預けようと思いみんな正座して見守りました。全国屈指の八木君からポイントを奪うのは容易ではありませんが、なんとか背負い投げにみんなの夢を託しました・・・しかし勝負は無情でした。1年間死ぬほど稽古し、3年全員が逞しく育ちこの日を迎えましたが、神様はまたもや我々に試練を下さいました。何が何でも取るぞ!!と必死で戦ってくれたりょーたでしたが、残念ながら抑え込まれてしまいました。その時観客席からは悲鳴のような叫び声も聞こえました。
でも、私は東方館の伝統であるみんなで一生懸命頑張る。選手だけの稽古にならない。強い弱い関係なく応援し合える仲間作り、絶対逃げない、思い切り相手にぶつかって最後まで一本取りに行く、礼儀作法きちんとする、技を磨く、こーいったことを何一つ欠かすことなくみんなで頑張ってこれたので残念ですが悔いはありません。日が経てばたつほど負けたことが子供らにとっても、東方館にとっても良かったと思えるようになってきました。
応援も凄く有難かったですし、この大会後の慰労会も良い雰囲気でしたので東方館で良かった、東方館の道を外れずに頑張って来て良かったと心から思っています。
子供たちは負けても全く変わらず稽古を頑張ります。たかが中学生柔道です。まだまだ先は長いのです。柔道で負けても社会に出て立派になればそれも勝ちです。
私はこれからも勝つこと負けることにばかりこだわらず、技を磨くこと、東方館としての伝統を子供たちに伝承して行こうと強く思いました。
大会終了後たくさんの方々に感動した、良い試合やった!!その度にあいつらよー頑張ったんやなーー!!と思いました。いくら一生懸命頑張ってたとしても色んなことが重なって感動を呼べるのだと思います。3年生はひとをかんどうさせるような凄い試合をしたのではなく凄い稽古をしてきたのです。だから感動をしてもらえることに繋がったのだと思います。
感動的な試合を見せてくれてありがとう。
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