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【2024/11/23 21:51 】 |
柔道は素晴らしい

少年少女柔道家及び指導者、保護者の皆さんへ    
    講道館長・全日本柔道連盟会長 上村春樹

嘉納師範は、競技としての柔道を推奨する一方で、柔道修行を通じた人間教育、即ち「人づくり」を提唱されています。少年期は、正しい柔道技能の習得のみならず、人格形成の面においても重要な時にあります。
指導者、保護者の皆様には、日頃の指導における熱意に敬意を表するところでありますが、少年期における柔道修行の意義、目的を十分にご理解頂き、目先の勝ち負けのみに拘ることなく、正しい指導をお願いしたいと願っております。また、少年少女の皆さんには、「礼法を守り、立派な態度で、正しく組み、理にかなった技で一本を取る柔道」を目指していただくと共に、文武両道を目標として、社会の役に立つ人間になれるよう努力していってほしいと思います。

講道館柔道の意義と目的
講道館大道場正面右奥に掲げられている言葉
「柔道は、心身の力を最も有効に使用する道である。柔道の修行は、攻撃防御の練習に由って身体精神を鍛錬修養し斯道の真髄を体得することである。そうして是に由って己を完成し世を補益するが柔道修行の究境の目的である。」

「精力善用」・「自他共栄」
目的を達成する為に心身の力を最も有効に働かせることを「精力善用」という言葉で表しました。
「精力善用」は、攻撃防御の方法だけでなく、人間の営みすべてに応用できるとしています。
また、自己の栄えのみを目的とせず、助け合い、譲り合い協調して共に栄えることを目指して「自他共栄」という言葉で表しました。この2つの言葉は講道館柔道の根本原理として今日まで柔道修行者の大きな目標となっています。「精力善用」と「自他共栄」は互いに関連しあった原理であり、柔道を学ぶ者は、自己のみならず他の栄えも考えながら、その目的に向かって各々の精力を働かせることが重要です。
私達が柔道を学び修行していく中で、単に攻撃防御の方法を身につけるにとどまらず、その修行を社会生活全般に生かし、世の中の役に立つ人間になれるよう努力して行くことが最も大切なことなのです。
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【2011/02/25 17:27 】 | 松井コーチ | 有り難いご意見(0)
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